金額の決まってないものを売るということ
どうも、トライバルデザイナーのGaiです。
最近は「デザイナー」と名乗ってもいいものか怪しくなるほどいろんなことをやっておりますが、デザイナーです。
先日、飲食関係の方とお話する機会があり、ほろ酔いになりながらもいろいろなことを話させていただきました。
その中で議論になったことが
「金額相場について」
です。
いわずもがな、飲食は三大欲求にも含まれており、一般の方でも触れる機会がとても多い。
必然的に相場がわかります。
しかしデザインは、一般の方よりも企業様やアーティストの方との関わりがほとんどです。
もちろん金額相場など知りません。
(まれに知ってる方もいますが)
例えば「名刺をつくりたい」となった場合はどうすればいいでしょうか。
まず、デザイナー業界でいうところの相場は
片面1万から2万
となります。
もたろん、有名な方がデザインするとなると金額は跳ね上がります。
では、相場を知らない人がデザイナーに依頼する場合、いくらでやってほしいと頼むでしょうか。
答えは「タダ」です。
衝撃の事実。
これでは仕事になりません。
要するにレストランに行ってこう言うのです。
「お腹すいたから俺が言う物をタダで食わせろ」
意味不明ですが、これがクリエイト業界の闇です。
デザインに限らず、音楽もイラストも何でもかんでも「タダ」が当たり前。
そんな馬鹿野郎が蔓延ってるのが今の日本です。
そんな人に限ってバイト代を増やせとか理不尽な事を言ってるわけですね。
とにかく、デザイン業界で、且つ個人でやるということはそういう混沌の中で孤軍奮闘しなければいけないということ。これだけは肝に銘じておかなければなりません。
夢で飯は食えません。
まずは相場を知った上で、金額を設定して、売っていきましょう。
世の中にはいろんな格安サービスがあります。
最近はそれこそ「タダ」でデザインする印刷業者まででてきました。
こんな業界で戦えない?
いや、大丈夫です。
何故大丈夫かというと、未だに「デザイナー」という職種が成り立っている理由にも繋がります。
つまりは、「そもそも戦う舞台が違う」のです。
格安サービスが「300円で食べられる牛丼」だとするならば、デザイナーの仕事は「一品3000円する高級レストラン」です。
こだわりの仕事と誰にでもできる仕事。これをごっちゃにしてはいけません。
逆に言えば、格安で提供するデザイナーは「自分で自分の価値を下げてる」のだから放っておきます。
勝手に自滅します。
では、相場を知らない人に依頼された場合はどうするか。
簡単です。
価格を伝えて、ダメならおしまい。
そもそも、数千円とか1万円の小型案件はお願いしてまで取るものではありません。
(どうしても実績がほしい案件、お金以外の価値がある案件は別です)
格安サービスの話をされても、そっちでやってもらって構わないと伝えておしまいです。
長くなるので、話をまとめましょう。
デザイナーとしてやっていく、もしくはクリエイト業界に身を置く場合には、これらのことを意識します。
・人脈を増やす
・技術を高める
・自信を持つ
まずはここです。
「知らない人から依頼が入るのは、有名になるか、人づての紹介のみ」
ということを理解しましょう。
自分のサイトは重要ですが、それだけではダメです。
できることは何でもかんでもやることが前提です。
クリエイト業界の相場がいろんな方に知ってもらえるように、今後も発信していきます。
それではまた。
Gai