細密画とは

2020年2月13日

どうも、トライバルデザイナーのGAIです。

わりかし細密画を描くことも多いのですが、そもそも細密画を描くとはどういうことなのか。
細密画は読んで字のごとく「細かい絵」です。
主に細いペンで描くため、広い面積を塗るというよりも、描き続けて埋める、という感じになる。
ごまかしがきかない。
ジャンルとして「細かい」という説明しかないため、逆に言えば細かくなければ細密画ではない。
広い面積を塗ったり、ごまかすようにエッチングをしまくっても良くない。
ある意味狂気の沙汰だ。
短時間で描くことは画法として非常に難しい。
センスが介入するのは当然だが、完成までの道のりが物理的に長い。
単純に色を重ねて表現するだけならば短時間でできるのかもしれない。
別にそれが簡単だというわけでなく、細密画は「描く部分」が非常に多い。
ゆえに、描き終わるのに数十時間かかったとしても駄作として終わるなんてこともよくある話だ。
細密画、ペン画で有名な絵描きがあまりいないのもそのへんに理由があるのかもしれない。
とにかく描くのが大変なのだ。
だが、いいところもある。
初心者に優しい。
・・・
細密画はとにかく細かく描けばそれっぽくなる絵だ、
つまり、「誰でもそれっぽく描けるジャンル」でもある。
ただまあ、だからこそ目の肥えた人が見るとその雑さが目立つ。
大変だからいい絵というわけでは決してない。
だからこそ、練習は狂気そのものだ。
時間だけがとにかく過ぎていく。
いくら描いても成長しない。
成長している気分にすらならない。ただただ大変でつらい。
だが、それを乗り越えることができれば、あとは描き続けるのみだ。