意味ある模写と意味ない模写

どうも、トライバルデザイナーのGAIです。

 
今回は「模写」についてです。
 
絵を描く人は大体模写をしたことがあるかと思います。
最初から抽象画に走って行って帰ってこない人はやったことないかもしれませんけれども。GAIさんは帰ってきました。よかったよかった。
 
さて、数ある絵の勉強法の代表格とも言える模写。
しかし、意外と賛否両論あります。
何故なのか。
 
 
 
一つは、オリジナルを描く力が身に着かないと思われていることに原因があります。
いくら模写を続けたからと言っても、うまくなるのは模写ばかり。
まあそれも間違いではないでしょう。
なんせ模写を練習してるのですから。模写が上達するのは当然です。
サッカーの練習をしているのに何故か野球がうまくなったりはしないわけです。
 
しかしちょっとまってください。
サッカーの練習をしていても野球に活かせる技術を磨くことはできます。
足の速さだったり、チームワークだったり、視野の広さだったり。
それと同じことが模写にも言えるわけです。
 
 
何が言いたいかというと、模写という行為に対して、何を考えながら、意識しながら模写をしているかが重要なのです。
 
模写は模写でしかありません。ボールを蹴っているだけです。確かにボールを蹴る技術は上達するでしょう。しかしそれだけです。
同じボールを蹴るでも目的によって練習が変わりますね。
シュートの練習、ドリブルの練習、パスの練習。
同じボールを蹴るでもたくさんの種類があるわけです。
 
 
なので、模写に目的をつけましょう。ここんとこがとても大事。
 
 
たとえば、女子高生をかわいく描きたい!というGAIさんみたいな人がいます。
もちろん模写するのは女子高生です。JKを描きたいならJKを模写するのは当然のことですね。当然です。当然ですよね???
 
 
ここで考えるのです。JKの魅力を。何がそのかわいさを引き立てているのか。
生足魅惑のマーメイドなのか(古い)、ポニテからのぞくうなじなのか、すっぴんで部活に励むジャージ姿なのか、スカートのたなびく様子なのか。
もう語りきれませんね。これだけで記事にしたいくらいです。
でも今回はJKの魅力について2万字書くわけにもいかないので模写の話に戻りましょう(血涙)
 
まず、得意になりたいところを考えます。
GAIさんは美しく自然になびくポニーテールと、あどけない笑顔が描きたいなと考えたとします。
なので、とにかくそこを意識して模写するわけです。
大事なことは、あくまで模写だということ。オリジナルを加えてはいけません。
模写している写真(ネットでみつけた)は当然かわいい
よってそれ以下になってはいけない。
とにかく、何故かわいいのか。どうなっているのかを具体的に、明確に考えます。
 
たとえば、髪の毛の動き方。天使の輪(髪の毛に反射する光の環)は何故そういう形に反射するのか、重力と髪の毛の動きの関わりは、簡略化して描く場合に意識すべきことは。イラストと本物の違いは。
もういろいろと考えることがあります。JKなのだからなおさらです。
なんなら模写とかしないで2時間くらい写真を眺めていたいくらいです。
 
 
・・・・
 
 
さて。たっぷりと描きたいものを意識したあとは実際に描きます。
ここで大事なことは、手抜きをしてはいけないということ。
模写だから。練習だからと手を抜いていたら一生上手くなりません。
練習だからこそ、普段以上の力を身に着けるチャンスです。
 
いいですか。本番では負けられません。どんなに上手い絵が描ける人でも、本番で実力を超えることはあんまりできません。(極稀に出来る人もいる)
 
しかし、練習では負けてもいいのです。いくらでもボコボコにされてよいのです。
頑張って根性振り絞って描いても、目も当てられないような完成度の絵になることだってありますが、練習だからいいのです。
模写したハズなのに、顔が全然違ったっていいんです。本気で描いたならば。それがあなたの実力です。
 
だからこそ。難しい絵を模写します。
手を抜かずに。何度も何度も。
 
 
実感し辛いかもしれません。
上手くなっている気がしないかもしれません。
 
しかし、絵というのは技術であると同時に、根気と集中力です。
つまり、難しい絵を描いて、完成させるという一連の行動に対して自分の身体と頭が慣れでしまえば、いつの間にか描けるようになっています。
 
 
朝目が覚めて絵を描いたら突如としてレオナルドダヴィンチのように描写力1億点の絵が描けるようになるハズありません。現実へお戻り。夢から覚めるのですペーター(誰
 
 
絵は慣れること。
難しい絵という認識を頭から外す作業です。
この絵は簡単だ。自分の力でも十分に描ける。描ける力がある。
そういう認識を叩き込んでいけば、自ずと描けるようになっていることでしょう。
 
 
あ、別に理論的で科学的な専門知識は無くてもいいというわけではありませんよ?
自分が描くものの仕組みやらなんやらは別途勉強しましょう。
ほら、ルールも知らないのにサッカーはできないでしょう?
それと同じです。
 
 
 
それでは皆様、かわいい女子高生を描きましょうね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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Posted by kamibukuro18