【レビュー】ダイバーシティVRZONE体験で思ったこと

どうも、トライバルデザイナーのGaiです。
お台場ダイバーシティ東京で現在実施中の「VRZONE」に行ってきました。
最近各所で評判のVR、仮想現実ってやつ。
一度も触れたことがなくどんなもんやろう?と思ったので予約して行ってみました。

いろんなとこですげーだのやばいだの帰ってこれないだの言ってるんですが、まあそんなこといっても所詮バーチャルなのでしょ?

こんな頭の固いおっさんみたいな思考だったので、ものは試しと行ってみたわけで
す。

 

「VRZONE」
さあ、取り乱せ。
がキャッチコピーのVR体験イベント。
予約必須なのですが、連日すぐに埋まるほどの人気。リピーターもいるようだ。
ここでは6種類の体験ができる。
体験時間は90分で、長いように感じるけど意外と待ち時間があるので全部やるのは難しい。
Gaiさんはなんとか5種類体験できた。
体験した順番にレビューしていく。

 

・スキーロデオ
その名の通りスキーができる。ただし上級コース。
視界を覆うゴーグルは最初は重いかな?と感じたけど、慣れると気にならなくなる。
ヘッドホンもつけるとほんとに没入感がある。
一言で有り体に言うなら、「ゲームの中に入った」

上下左右どこを向いてもちゃんとその方向が見える。見えてるものはゲームなのに、ほんとに自分がそこにいるような感じ。

自分の姿を見ることはできないのでそこは少し残念ではある。

少し解説がヘッドホンから流れた後、スタート。
目の前に急な坂が現れた瞬間、リアルで背筋に冷や汗。
「あ、これはやばい」と感じてしまった。
ゲームの中だと頭で分かっているし、事故っても平気だとも分かってる。それでも感じる雪の息遣いだったり、足元の緊張感。
視界から得る情報の多さを肌で感じることができる。

リアルなスキーの感触か?と言われるとそこはまだまだかもしれない。風が出てきたりもするけども、やはりリアルかどうかと言われると違いはわかる。

「仮想現実」としてはまだまだかもしれないが、「ゲームの中にはいる」というレベルなら十分に再現できてるのではないかなと感じた。(その違いはなんなの?って思う人は是非体験してみてほしい)

プレイ自体はものの7分くらいだが、実質それ以上の密度に感じる。
ドキドキしながら体験を終えた。

 

・脱出病棟Ω
ホラー。まじホラー。
多分、現在のVRはこういう方向が向いてるんじゃないかと思えた。
なぜかというと、「マジで叫んだ」からである。
襲われるし、いろいろ見えてるし、周りでいろいろ死んでるし。

これは車椅子に座ってレバーで進むという設定のゲーム。
しかし、この選択はかなり成功してる。
まず逃げられない。そして、懐中電灯で周りを照らしながら移動するのだが、これが逆に見えるものを制限してて怖い。
見たくないけど見たいという人間の真理を分かってるなと思いたくなる。

リアルのお化け屋敷と違う所は、本当に襲われるし、マジで殺しにかかってくる。なんともないとわかってても避けるし引くし叫ぶ。
今回の体験の中で一番没入感があった。
ちなみに選ぶルートで内容が変わる。
好きな人は何度もやるそう。Gaiさんはやりたくない(やりたくないとは言ってない)

2人でのプレイが必須だけど1人で行ってもマッチングしてくれるので平気。
Gaiさんも1人だったけどスタッフが一緒にやってくれた(笑
曰く、「何度やっても怖いもんは怖い」だそうです(^ω^)

一番濃くVRの可能性を感じることができました。
あとは、ほんとに歩き回ることができるようになったら面白いのかな。
広さが必要だし、機械壊れないようにするのが大変そうだけどね。

 

・アーガイルシフト
「アイネちゃんかわいい」

もうこれしか言うことがない。

・・・レビューします(^ω^)

男の子の憧れ、ロボットに乗って操作できるVR体験。
デザインもいいし、かっこいい。
そりゃあメカニックデザイン柳瀬敬之(『機動戦士ガンダム00』、『ゼノブレイドクロス』)だもの。かっこいい。
敵が次々と襲ってくる緊張感もある。
操作もわかりやすいし簡単。

しかし、男の子がロボットに求める所は微妙に違う気がする。
そう、「徹底的なリアル感」これだ。
操作は複雑でいいし(体験としては無理だが)敵も鬼畜。しかし、きちんと操作したい。オートパイロットでは男のロマンは再現できないのだ。

照準を合わせるのは向いた方向で、首を横に振ると敵のミサイルを回避できる。
あくまで体験向けに簡単にしたのかな、と思う事にした。
そういう意味では「ロボットに乗るゲーム」としては楽しかった。で済む話なのだが・・・

問題はそこではない。いや、この体験で味わうべきはそこではない。

そう、「アイネちゃん」である。

アイネちゃんは同じコクピットの横にちょこんと座っていろいろとガイドしてくれる、すこしドジっ子な女の子だ。

一つ言いたいことがある。

「近い!」

アイネちゃんは、ボディに密着したタイツ的スーツに身を包んでいる。
当然、オッパイも揺れる
そんな女の子が、もう目の前にいるのだ。
しかも始まった瞬間から目の前10センチくらいに。

もういろんな意味でドキドキする。

ゲームが始まってもそれどころではない。
視線はずーっとアイネちゃん
アイネちゃんの一挙手一投足を見ることが一番楽しい。
VRやべえと別の方向で感じることができた体験だった。
これを企画したバンダイナムコゲームスはわかってるとしか言えない。

アイネちゃんかわいいーーーーうわあああああひゃっほーーーーーう!!!!!

アイネちゃんprprprprprpr( ^q^ )

 

・リアルドライブ
イニD。
これはVRとは少し違って、ゴーグルではなくドームスクリーンを使ってのカーゲーム。
正直、Gaiさんは走り屋ではないのでそんなに魅力を感じなかった。
ただ、カーゲームとしては面白いんじゃないかなと思った。
過去にない視界の広さは確かに面白い。
バックミラーもサイドミラーもあるし、ちゃんと映る。
まあ、戦場の絆のようなものなので、これはVRというより大がかりなゲームという感覚が強かった。

後味も、「ゲーセンでゲームをした後」のような感じ。
さすがにGを再現するのは無理なので、この辺がカーゲームの限界なんだろうか。

 

・高所恐怖SHOW
おそらく一番話題になっているのがこれ。
簡単に言うと
「地上200mで板の先端にいる猫を助けて戻る」
これだけ。

そして、一番バカにされているのもこれじゃないだろうか。

言うても、落ちないってわかってるし、簡単やろ?

とか

走ってクリアするわ俺

とか

俺なんてバク中しちゃうね

とか言ってる人が多いはず。
ではGaiさんの一部始終をご説明しましょう。

スタッフ:それでは、専用の靴とグローブと命綱をつけますね。
Gai:いのちづな・・・?
スタッフ:はい。命綱です。
Gai:いのちづな。

(装備を付け、ゴーグルとヘッドホンをつける)

スタッフ:それでは、後ろを向いてください。ここはエレベーターホールです。
Gai:めっちゃエレベーターホール。豪華なホテルみたい。
スタッフ:前に向き直してください。エレベーターが到着しました。
Gai:ついた。
スタッフ:エレベーターに乗ってください。上に向かいます。

(乗る時点で若干ふらつくGaiさん)

上にいく感覚。

スタッフ:到着しました。板を渡って猫を救出してください。
Gai:まじかよ。

風の音。
軋む板。
そして数m先ににゃんこ。

リアルで背筋がゾクゾクする。つばをのむ。
落ちても平気とわかってても、体が否定をする。
そりゃそうだ。
空中を歩けるなんて経験がないのだから、平気と判断できるわけがない。

最初の一歩が死ぬほど怖い。
しかし、目の前に映る景色の若干の稚拙さが平静を保たせる。
足には靴だけ映ってる。手にはグローブのみ見えてる。

数分後、無事に地上に戻り、親猫ににゃんこを返す。

すごく疲れた。

感想。
正直、完成度でいうとまだまだだとは感じた。
靴とグローブの同期ずれ、自分の体が見えない、景色のゲーム感。
これらがあるのでまだゲームとして楽しめる範囲だと思う。

しかし逆に言うと、これらが解決してしまったらどうなるのか。

完全なる没入。

景色は本物。
手も足も体でさえ自分のもの。

周りが床だとわかっていても普通に歩くことすらできなかった。
ずりずりと足をずらしながら少しずつ進むことしかできない。

あえて落ちるなんて選択肢を選ぶことすら拒否される。
おそらく落ちる瞬間に映像は消えるのだろうとは思うけど、これが消えることなく表示されていたら?

いろいろなことが頭をめぐる。

未完成だからこそ今後どうなるかを想像してしまう。
体験できるものの中で唯一「自分の体で前に進む」という経験は予想以上にVRの今後を考える内容だった。

スタッフ:わかってても、怖いでしょう?
Gai:やばいです。

そして、体験を終えました。

 

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今回体験をした5種類。
どれも方向性があって面白かった。
体験していない最後の一つは山手線の車掌になれるというもの。
「超リアル電車でGO!だと言えばわかってもらえるのでは。
曰く、これ目当てでくる人はほとんどいないけど、やるとみんな高評価。
らしい。
次に来るかわからないけど、次に来たらやってみたい。

ちなみにタダで全部できるわけでなく有料なので注意
Gaiさんが今回体験した5種類は全部で3900円。
小銭も100円単位でチャージしなければならないので、4000円を最初にチャージするとよいと思う。
ただし返金できないので回り切れなくてもお金はもどってきません。
順番大事。
やりたい人は最初に「高所恐怖SHOW」をやっておいた方がいい。
混んでるから後で、なんて考えてると時間なくなる。

 

●今後のVRについて思ったこと
課題はある、でも惜しい。
ってところ。
正直、「バーチャルリアリティ」としてはまだまだかなと感じた。
やりかたによっては楽しめるし怖いし足がすくむ。
SAOのような世界観を期待するのは高望みかもしれないけども、そこはあえて辛口でいきたい。

なんといっても仮想現実なのだ。仮想の現実
仮想であっても、現実でなければならない。
まだ五感のうち「視覚」と「聴覚」。ものによっては「触覚」。
しかも、本当にリアルと見まごうレベルはまだ「聴覚」だけ。
嗅覚がはいってくるとマジでやばい気もする。(血の匂いとか草の匂いとか)

あとは寒さとか風とか痛覚とか。とにかく感じるものが多いほど没入感が半端じゃなくなる。
どこまで求めるかにもよるのだけど。

今回のVR体験でいろいろと時代の先端を感じることができた。
本当に脳に電極ぶっさして帰ってこないレベルのものができたら、やる人はでてくるのだろうか。
マトリックスの世界。

若干の恐怖を覚えながらも、最新の技術の発展に期待するGaiさんでした。

体験は10月までできます。
予約必須なので、体験してみたいという人は早めに予約しましょう。
VR ZONE Project i Can

そして最後に一つだけ。

_人人人人人人人人人人人人人人_
> アイネちゃんかわいい!! <
 ̄YYYYYYYYYYYYY

 

おわり